2013年9月8日日曜日

【8tracks】C.G mix(I've sound)さんのmixを組んでみました

オラ!(スペイン語)トオルです。

もうアップしてから大分経ってしまいましたけどI've soundのコンポーザーの中でも私の好きな曲を手がけてることの多いC.G mixさんの特集、というコンセプトで8tracksのミックスを組んでみました。
前々からI'veだけで一本、というのは考えていたんですが言うほど音源を持ってないのでどうしたものか、と思っていたのですが、現在放送中のアニメ「BROTHERS CONFLICT」のEDテーマをC.G mixさんが手がけてるのを聴いて、これがすごく気に入ってしまったので思い切ってオンリーで!という感じになりました。
簡単な紹介だけですけどここに上げておきます。



1. 「さくらんぼキッス~爆発だも~ん~」 KOTOKO
2. 「ナイショ☆Naiしょ」 詩月カオリ
3. 「14 to 1」 ASAHINA Bros. + JULI
4. 「our youthful days」 MELL
5. 「baby macaron」 Ray
6. 「Sympathy」 Larval Stage Planning
7. 「Face of fact」 KOTOKO
8. 「Hold on me ~恋の魔法~」詩月カオリ



1の「さくらんぼキッス~爆発だも~ん~」は色んな意味で代表曲と言えるんじゃないでしょうか。
C.G mixさんにとってはもちろん、彼を知らない人でもKOTOKOさんの代表曲のひとつとして認識されてるかもしれないですし、I'veのある側面を代表してる曲でもあるでしょうし、その側面=電波ソングを代表する曲でもあると言えそうです。PVの破壊力が高いことでも有名です。

2の「ナイショ☆Naiしょ」は私にとって大きな衝撃となった曲です。元々は電波ソングbotさんのツイートで知ったのですが(定期ではないようですが何度かツイートされてるので実際に私が知ったのはもっと前のツイートです)、
 これを聴くためにSHORT CIRCUIT2を買って、そこからI'veのゲーム関連の音源を他もちょこちょこ集め始めた感じなので私にとっては(元々名前とアニメに使われていた曲くらいは知っていたものの)I'veについて意識するようになったきっかけの曲だし、電波ソングに傾倒するきっかけにもなった導入の曲です。
詩月カオリさんはI'veで活動されてたボーカリストの中でもアニメの歌はあまり歌われてなかったと思うので、この曲で初めて知りました。そのせいか自分の中では詩月さんの代表曲というイメージがありますけど、多分これはパブリックには間違ってると思います。

3の「14 to 1」は冒頭にも書いたアニメ「BROTHERS CONFLICT」のEDテーマです。ヒロイン一人に男兄弟ばっかり13人(それにマスコット的なリスのジュリを加えて14というわけです)という、なんだかとっても思い出すものがある設定なんですが、要するに乙女路線の作品です。
こういう路線で男性声優が大勢で歌うアニソンというと「うたの☆プリンスさまっ♪」の「マジLOVE1000%」なんかのヒットが記憶に新しい(第一話のコンサートシーンの音響演出が素晴らしかったです)ところで、この作品の歌を手がけていたのが水樹奈々さんへの曲提供などでも知られるElements Garden上松範康さんだったので、ブラコン(と略します)もそっち方面の人なのかな? と思って見ていたらC.G mixさんだったというわけで非常に驚きました。I'veのイメージからすると真逆な方面かなあと思ったんですけど、よくよく考えてみるとちょっと前にも「AMNESIA」という作品のEDテーマ「Recall」をRayさんが歌ってらっしゃいました。(RayさんはI'veのボーカルというわけではありませんが、今のところ曲は全てI'veがプロデュースしています。Recallは川田まみさんの作詞、井内舞子さんの作曲です)
で、「14 to 1」ですが、分厚い14人のユニゾンに注意を奪われるかもしれませんがオケは完全にI'veだなーって感じですよね。これはこれでまた小室哲哉さん的な時代感のあるシンセがちょっと懐かしく思えたりします。シングルではカラオケ音源聴くのも楽しみになっています。

4の「our youthful days」に関してはゲームの主題歌ということしか分からない=何も分かってないのですが、MELLさんの個人アルバムに収録されてる曲だとハードな方向性が強すぎるかなあ、と思って今回は手持ちの中で最もライトポップな感じのこれを選んでみました。

5の「baby macaron」は今年発売されたRayさんの1stアルバム「RAYVE」(このタイトルもまた小室さんっぽく感じてしまうのは邪推でしょうか?)収録のオリジナル曲です。
Rayさんは「あの夏で待ってる」というアニメの主題歌「Sign」でデビューしたわけですが、このアニメ自体が「おねがい☆ティーチャー」の流れを組んでるらしく、そちらの主題歌であるKOTOKOさんの「SHOOTING STAR」に近い、綺麗で切なさを含んだ方向性を引き継いでいたように思います。
アルバムを通して聴いてあらためて思ったのはI'veのすごくポップなところをリバイバルさせるために作ったようなCDだなあということです。
その中で今回取り上げた「baby macaron」は電波ソングを盛んに作っていた頃のI'veの面影を見せていると思いました。ハードなエレクトロサウンドにてんこ盛りの可愛さがトゥーマッチ、というのは上のさくらんぼキッスやナイショ☆Naiしょの感覚とホントに近いように感じます。

6の「SYMPATHY」はこちらも現在放送中の(主題歌は変わってしまいましたが…)アニメ「ハイスクールDxD NEW」のOPテーマ。シリーズ二期なのですが、前作の主題歌「Trip -innocent of D-」もLarval Stage PlanningでC.G mixさんの作曲でした。

7の「Face of Fact」は本来の?方向のKOTOKOさんの代表曲だそうです。電波ソングから入ったのでそれ以外のKOTOKOさんはアニソンでしか知らないのですが、この曲のことは私でも知ってるくらいには有名っぽいです。

8の「Hold on me ~恋の魔法~」は詩月カオリさんの真面目な方向というか、電波じゃない名曲なんですが、「ラブライド・イヴ」というゲームのOPテーマだったようなのですが、やはりI'veが音楽に携わってる「とある魔術の禁書目録」という作品のキャラを取り上げたMADで私は知りました。


さて、後半に行くほどバテてしまった感が出てきましたが、最後に私の愛聴盤でもあるI've Soundのコンピレーション「SHORT CIRCUIT」シリーズの中からC.G mixさんの手がけた曲だけちょっとリストアップしてみようかなあと思います。

1より
さくらんぼキッス~爆発だも~ん~
Cream + Mint
2より
ナイショ☆Naiしょ
新しい恋のかたち
アナタだけのAngel☆
3より
blossomdays(あまり好きな曲ではないのですが当時の風刺感という意味ではすごい出来です)
Crash Course ~恋の特別レッスン~
お*ま*ま*ご*と(編曲のみ、作曲:KOTOKO)
ジェットスマッシュ!
Send-off ~涙色のスタートライン~(編曲のみ、作曲:高瀬一矢)

一枚目の仕事量はまだ少ないですが、二枚目以降の曲目がある意味直球というか、「やっぱりそうだったのか!」感があって、あらためて調べたとき戦慄を覚えました。

特に電波成分が強いと言われる2でも「きゅるるんkissでジャンボ♪♪」「めぃぷるシロップ」なんかを手がけてますし、三枚目の「らずべりー」や「I need magic ~解けないマジ☆キュン♪~」とかもご存じの方にはあらためて言うまでもないでしょうけどかなりヤバイ曲です。
「ジェットスマッシュ!」は過去にアニソンファンク特集の8tracksで取り上げたことがありましたね。「Lilies line」は電波をたっぷり浴びた後でちょっと切なさを誘うこれも名曲です。

今回、これらのコンピレーションの中の曲から抽出する曲を選ぶのにかなり悩んで、一曲は私にとって記念的な意味合いのある詩月カオリさんの「ナイショ☆Naiしょ」にしたのですが、もう一曲のKOTOKOさんを「さくらんぼキッス」にするのは今更感が強いんじゃないかなあと思い、最初は「きゅるるんkissでジャンボ♪♪」を一曲目にしていました。消去法というだけでなく、あの曲はトランスとして非常に上質の出来栄えだと常々思っていたからです。
これは別にC.G mixさんに限ったことではないのですが、I've Soundのコンポーザーさん達はみんなデジタルなダンスミュージックの教養(特に90年代に偏重した)が非常に高いと思っていて、私が初めに「ナイショ☆Naiしょ」に驚いたのも歌詞内容とか合いの手の軽快さだけではなくて、サウンドの組み立てにダンスミュージック的心地よさが溢れていたからだと思います。曲傾向ではなくエッセンスですが、例えば「ナイショ☆Naiしょ」の後ろの方でBメロ以外ずーっと鳴ってる乾いた響きのパーカッションなんかを聴いてると私は90年代にテクノの分野で活躍した(最終的には現代音楽との融合みたいな方向に行きましたが)Aphex Twinの初期代表曲「Digeridoo」を思い出します。
こんなことを言うと自分の記憶の中の近似項目を勝手に関係づけてるだけのようですが、あれだけ90年代的なダンスミュージックの引き出しを持った集団がAphex Twinを知らないはずがないという妄想めいた確信を持っています。
別に、だからI'veの楽曲はパクリなんだと言いたいわけでなくて、そうしたデジタルなダンスミュージック方面への深い知識量こそが創作の原動力になってると勝手に思っています。
電波ソングを専攻する人にデジタルサウンドを基本とされる方は多いですが、例えばMOSAIC.WAVにはトランスとかそういった方面のダンスミュージック文脈は感じられませんから、I'veとMOSAICは異なる場所にルーツを持った、違う持ち味の人たち、ということがあらためて認識できると思います。あらためて認識するほどのことでもないかもしれませんけど。(それ以前にI'veが電波ソングを作っていたのは00年代の一時期で、その部分的な時間をPCゲームの電波ソングという舞台で色んな人たちとすれ違っただけと言うべきなのかもしれません)

そんなことよりC.G mixさん一人を取り上げてI've Soundの持ち味を総括しちゃうのはどうなのよ、と言われると全くその通りで、また機会があったら他の方々についても触れていきたいなあと思っています。

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