2013年11月10日日曜日

【雑記】久しぶりの再会相手は平常運転(初心者向け記事)

はろー、トオルです。
最後の更新が…二ヶ月前ですか。みんなお元気にしてますでしょうか。

久しぶりの更新といっても特に取り上げたい事柄があるわけでもなく、ただ「このままだと死に絶えたと思われてしまう…」という危機感から雑記的なものを一つ書いておこうと思います。

私が自発的に、一人でライブを見に行くというのはホントについ最近というか、ここ数年のことで、それまでは「平沢進のライブ…東京かー、縁がないなあ」みたいな感じで、ずっと聴いてる人だけど生は一度も行ったことがない、というのが往々でした。

それがどういうわけか、ここ最近は声優さんのライブで東奔西走といった感じになってきて、「これは自分の中でもバランスが悪いのではないか」と思っていました。
バランスというのも変ですけど、自分の中の音楽的趣味がそんなにまとまってないのに見に行くライブは偏ってるというのはどうなのかなあと思いちょっと考えた結果、自分のルーツとも言える筋肉少女帯のライブを見に行こうと思いました。

筋少は今年の春にメジャーデビュー25周年記念セルフカバーアルバム「4半世紀」を発売したのですが、その関連のツアーが秋にもある(正確には4半世紀のライブDVD発売記念)と分かったのが6月だったかそのくらいのこと。
で、そのツアー、もちろん名古屋も、確か二回あったかと思うのでそのうち一回のチケットを取ったのですが、大阪の2daysを見たら人間椅子と対バンの日がありまして、あーこれは導かれてるなあ、と思ってチケット取りました。大阪なら近鉄で行くと交通費もそんなにかからないので。(終わりが分からなかったので帰りの特急の安売り切符買いそびれたんですが、結果的にチケット代よりは安く上がりました)
そのチケット取るところからの発生で、「そういえば人間椅子も新譜出るけど(当然もう出てます。「萬燈籠」のことです)ツアーやらないのかしら」と思って人間椅子のページも調べたら、その対バンに先駆けて名古屋にも来るようだったのでこちらも当然チケット購入しました。

そんな感じで、声優の高垣彩陽さんを追いかけ続けた(Music Rainbow02、ZANNA千秋楽、ソロツアー栃木、大阪、名古屋、横浜)上半期から一転、下半期は自分にとってちょっと懐かしい音楽を聴きに行ってきます、というお話を友達にしたら、その人も何か行ってみたいなあ、と言っていたので冗談のつもりで「浜渦正志さんの曲だけ演奏するピアノリサイタル(ベンヤミン・ヌスさんの演奏)が9月にあるらしいよ」と振ってみたら(そもそも私に「サガ・フロンティア2」を貸してくれたのがこの友人なので、私にとっては濱渦さんとの出会いを作ってくれた人でもあったりします)、「ぜひ行こう!」ということなってしまってそちらの参加も急遽決まってしまったのが7月だったか。
当日(9/16)は東海道に大型の台風が直撃していたわけですが、私達はなんとか前乗りして参加しましたよ!

話は戻って、筋少ライブ。
まだ名古屋のソロが残ってるのですが、先日行ったばかりの大阪(11/3)の記憶が鮮やかなうちに。
対バンはまず人間椅子から始まり、途中オーケンさんを呼んで(呼び込みは人間椅子演奏による「21世紀の精神異常者」でした)人間筋肉椅子少女帯として「君は千手観音」を。私はこの曲、オーケンさんのソロライブのときに初めて聴いたのですが、そもそもはみうらじゅんさんの招集した大日本仏像連合という企画(みうらじゅん、人間椅子、大槻ケンヂ、佐竹雅昭というメンバー。動画参照)で生まれた曲のようですが、今ではすっかり人間椅子と大槻さんが共演した際の持ち歌になってるようですね。




で、オーケンさんソロライブで聴いたのが私が2歳か3歳くらいの頃のはずなので、十三年ぶりくらいに生で、しかも人間椅子の演奏で、という極めてオリジナルに近い編成で聴けたわけなので感無量でした!



人間椅子のライブは直前の萬燈籠ツアー名古屋場所が初めてだったので、このときが二度目だったのですが、何となく覚えたこととしては、

・何だかんだ言っても「りんごの泪」はやります(唐突に中間くらいで始める)



・和嶋さんが一人でテロテロ弾き始めたらこれも定番っぽい「人面瘡」なのでリズムを覚えておくと盛り上がります



他に、今回の「萬燈籠」からのピックアップで気づいたこととしては、「新調きゅらきゅら節」はよく覚えておきたい、ということと「ねぷたのもんどりこ」もちゃんと事前に聴いておけば反応できるはずなので「ヤレヤレヤレヤ」の部分に注意しておきましょう。

人間椅子の皆さんはオズフェストをきっかけにやにわに伸びた売れ行き(アルバム、ライブチケ共に)などを「イカ天(人間椅子のメジャーデビューに繋がったという「イカすバンド天国」というテレビ番組)に出た時以来の反応」と捉えているようで、「今年を第二のデビューだと思っている」とMCでは話していました。
そのためかどうかは分かりませんが、年季の入ったバンドにもかかわらず初心者でもスンナリ入り込めました。来年始めのツアー予定も既に出てるので、興味のある方は是非!


人間椅子のお話で長くなりましたが、このライブ自体は筋少ツアーの一環、というわけで後半は筋肉少女帯です。
これは単純な思い出話なんですが、私の友達で父親がラジオパーソナリティーというのがいて、その子がよく父親の部屋にあるCD(広報用でもらって来たやつですね)を聴いてた中で筋肉少女帯を気に入り、同じ経緯で手に入ったライブチケットで一緒に行ける人いないかなあ、と探した結果、同じ学校で筋少好きだった私に白羽の矢が立ったわけです。それ以来、その友達には何回か筋肉少女帯やオーケンさんのライブに連れて行ってもらった記憶があるんですが、正確に何回とはおぼえていません。
直近では、といっても既に7年近く前になってしまいますが、筋肉少女帯が復活した直後くらいの渋谷公会堂(当時はC.C.Lemonホールという名前になってました)にもご一緒しました。(DVDにもなってる中野の復活ライブじゃなくて、その後のツアーの方ですね)

で、あれはその子と一緒に行った初めてのライブだったか、違うときのライブだったか記憶が定かでないのですが、私は「サンフランシスコ」が大好きで「やってくれないかなあ」「新譜発売ツアーだから難しいんじゃない」なんて言ってたらホントにやってくれて(オーケンがキーボードにおもちゃっぽい剣を突き立てるEL&Pのパロディーパフォーマンスがあったような)感激したりしたこともあるのですが、今回のツアーでも三柴理さんのキーボードで、というよりオリジナルな形で聴くことができました。



それと、7年前の復活ライブのときは「体力的につらいので『踊るダメ人間』のダメジャンプ(これに関して筋少ライブ初めての人には、「Xジャンプと絡めたネタなんだよ」ということを説明しなくてはならないんでしょうね…)は最初の一回だけ」という限定があったように思うんですが、自ら「アラフィフ」という年齢に達した筋少ライブではそんなこともなく、お客さん飛びまくっていました。



昔、オーケンさんのエッセイで遠藤賢司さんのライブにゲストで呼ばれたときのことが何度か書かれていて「年をとるごとにどんどん元気になっていく」というようなことが書かれていたのですが、そんなことを書いたオーケンさん本人もどんどんそうした妖怪的な世界に踏み込まれていく年頃でしょうか。(昔、カリスマ的な人物を妖怪か菩薩かで例えるのが友達との間で流行って、例えば藤子不二雄ですとF先生が菩薩でA先生が妖怪です)

結局、セルフカバーアルバムに入った曲だけでなく「ワインライダー・フォーエバー」なども演奏したりしたんですが、基本的にはスタンダード曲が多いので、今回のツアー、実は筋少も初心者歓迎な感じがある気もします。(客席の年齢層は人間椅子ソロのときより高かった気がしますが…)

ライブの締め、アンコールは人間椅子と今度は筋肉少女帯全員揃った人間筋肉椅子少女帯で、曲は「僕の宗教へようこそ」「釈迦」でした。





これももう去年の話になるのかと時の流れの早さには驚くばかりですが、高坂商店さんに呼ばれて書いたファンジンへの寄稿でも筋少のライブスタンダード曲である「釈迦」についてちょっと触れました。
書いた内容について詳しくは割愛しますが(恐らく既に頒布終了してると思いますが、全体の内容として今ではもう常識っぽいことしか書いてないので今後も当ブログなどで再掲することは考えていません。電波ソングとパンク・ニューウェーブの雰囲気って近いね、というようなことで書かせていただきました)
その私が「シャララ釈迦釈迦!」するのが七年ぶりなんですから全くもって怠慢という他ありません。

筋肉少女帯と人間椅子の共演(対バンだけじゃなくて一緒に演奏するという意味での共演)について、オーケンさんは主に上手の面子(ギターの橘高・和嶋さんとベースの内田さん)については「この並びは…意外と珍しくもないねえ。よく見る気がするねえ」とおっしゃっていました。対して下手のお二人(ギター本城さんとベース鈴木さん。オーケンさんが鈴木さんのこと「ケンちゃん」と呼んでたのがちょっとツボに入りました)については「こっちは珍し…いや、こっちも結構見るか」とのことで、結局のところメンバー単位での筋肉少女帯×人間椅子の活動というのは結構あるようです。(例えばオーケンさんと和嶋さんの白髪鬼など。このお二人については毎週会ってる気がするともおっしゃっていました)
で、これはTwitterの方でもつぶやいたことなんですけど、アーティスト本人の活動としてはよく見る光景であったとしても、私達はその一瞬に立ち会えるかどうかなので、その気を出して見に行かない限り、「どうやら遠くではそういう催しが行われているらしいよ」という情報を知る限りになってしまいます。
昔、「世にも奇妙な物語」という短編ドラマ番組に「ロンドンは作られていない」というのがあったのですが(たしか清水義範さんの原作だったかと。そちらも読んだ気がするのですがよく覚えていません)、自分の目で見たことのないものを事実として納得できるかどうか、という、もうそれ音楽どうこうじゃないよ的な問題にも繋がってるお話です。

アーティストの活動の一つ一つが事件だとすると、それを伝え聞くのと現場に居合わせて体験するのとではだいぶ違うと思います。ライブに行く意義というのは音楽を楽しむ人それぞれにあると思うのですが、自分の中の認識として「こんなことがありました」ということを確かに思えるのは「自分もそこに居合わせたから」というすごくシンプルな証拠があるからだと思います。
私達がそこへ行くのは、一つにはアリバイ作りのような理由があるのかもしれません。チケットは怪盗犯からの予告状でしょうか。



上にも書きましたが、私は平沢進さんの音楽を生まれた頃くらいから聴いていますが、まだ平沢さんの実在を確かめていません。平沢さんのライブ映像はVHSのものも含めて何本か持っていますが、巧妙に仕組まれたウソかもしれません。
他に実在を確かめたい方々として特に新居昭乃さんの名前が挙げられるます。それとキング・クリムゾンが活動再開されるとか…ですが、つい最近まで何故か「ロバート・フリップは故人」だと思い込んでいたのは別としてもこちらはなかなか立ち会うのに気合が要りそうです。

埋め込みがやたら多くて重たいわ長ったらしいわの記事になってしまいましたが、これから聴き始めるよ、という方が「もしいるなら」この辺を覚えておくとライブで楽しみやすいよ、という定番ばかりです。(「怪人二十面相」を除く)

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