2013年1月20日日曜日

【ゲーム音楽】戦う!ゲームサントラ

眠気と戦う少女、トオルです。
今回は久しぶりに8tracksの更新なのですが、去年の更新でアニメの劇伴をまとめたミックス(こちらの記事を参照)を作ってみたらこれが予想外に再生数が伸びている(今でも少しずつですが聴いてもらえてるようです)というか、今年になってみたら過去最高の再生数になっていた(スキ!をいただけたのは一本目のanm_grl01が一番多いのですが)りしました。
上にリンクを貼った記事では二つのミックスを紹介してるのですが、上のanm_rbtはまずまずで、舌のanm_etcがかなり伸びました! 記事にも書いたのですが、物語仕立てに考えて組んだのが聴いてもらいやすかったのでしょうか。
今回もそんな感じで、ゲームサントラ曲のミックスを作ってみました。私自身がここ数年ゲームはモンスターハンターしかやらないような状態になってしまったので古い音源が中心になってしまいましたけど、聴いていただけると嬉しいです。





いつものようにリストから

1.「Vorspiel」 浜渦正志 (Saga Frontier2より)
2.「決戦! サルーイン」 伊藤賢治 (Romancing Sagaより)
3.「To Make the End of Battle」 古代祐三 (イースⅡより)
4.「翼を持った少年」 石川三恵子 (イースⅢより)
5.「Sacrifice Part Three」 菊田裕樹 (聖剣伝説3より)
6.「赤カブト退治」 上田雅美 (大神より)
7.「Ride The Tiger」 中村隆行、橋本明子、光吉猛修 (Virtua Fighter2より)
8.「旅立ち」 小林美代子 (天地創造より)
9.「迎え撃つ大銅鑼」 小見山優子、牧野忠義 (モンスターハンター3より)
10.「甦る力 ~巨像との戦い~」 大谷幸 (ワンダと巨像より)
11.「エンディングテーマ」 蓜島邦明  (クーロンズゲートより)

今回は、「巨大な力に立ち向かう旅路」といったRPG的な展開を意識してみました。
漠然としたテーマですが、昔「ディスコミュニケーション」の単行本で植芝理一さんが「昔のアニメや特撮の主題歌で歌われてるテーマは僕らが普段聴く歌謡曲とはかけ離れていて、こんな主題を歌うのもありなのか、という驚きがある」といったことを書かれていました。サントラというのはそれこそ劇的な、日常であまり起こりえない情景を演出するために書かれていることも多いですから、いきなり「巨大な力」とかいうよく分からない概念が出てくるのも無理からぬことです。(自己弁護)

1はサガ・フロンティア2のタイトル画面の曲です。このゲームは起動すると、メーカーロゴに続いてタイトル画面があって、そこでしばらく待つとOPムービーに行く仕様になってるので、どのプレイヤーも一番最初に聴く曲がこれです。初代プレイステーション当時、このサウンドは驚異的で、手弾きなのか打ち込みなのか、ということが話題になったようであり、それについては浜渦さん本人がCDのブックレットで「二人いても弾けない嘘の連弾風楽曲」と言っていたように記憶しています。ここではイントロダクションとして、なおかつインパクトのある一曲として使わせていただきました。

2はロマンシング・サガのラスボス戦BGMです。スクウェアのRPGからシンフォメタル方向への興味を持った人も多いのではないかと思いますが、ファイナルファンタジーシリーズの植松伸夫さんだけでなく、伊藤賢治さんはよりメタルメタルしい打ち込みで独特の作風がありました。FF3の「くらやみのくも」戦からの延長のように、戦闘画面に入ってからボスが登場するまでに演出があり、重々しい進行から一転、戦闘開始した際の変化の鮮やかさは見事です。

3は有名なイース2のOPテーマです。イースシリーズは実に多くの移植パターンがあり、特に最初の二作(実質的に前後編)は多いのですが、その中でも一番気に入っているPCエンジン版を取り上げてみました。続く4はイース3の移動シーンの曲(結構激しいですが実はゲーム本編中、この曲の流れる場面で戦闘要素は一切ありません)なのですが、元々は古代祐三さんが主人公アドルのテーマとして書いたメロディー(1のサントラにあります)を引用してイースシリーズのテーマ曲として完成させたようなかたちになったのがこの曲です。このメロディーは他の多くのシリーズ作品に流用されています。
3,4ともに、PCエンジン版なのでアレンジは米光亮さんによるものです。

5は聖剣伝説3のラスボス戦です。8分と長い曲ですが、最後の戦いに臨んでいるという緊張感とカタルシスを存分に得られる名曲です。聖剣伝説のサントラは2の方が人気があるし聴きやすいのは確かですが、3もかなり凝った内容になっていて、SFCのサウンドもあなどれないと思うことしきりです。

6は趣を変えて大神の中ボス「赤カブト」戦のBGMです。大神は神様の化身が各地の妖怪を退治して行く物語なのですが、その中で「赤カブト」は大したことがない…というか、中ボスくらいの敵です。とはいえ、このゲームで印象的だった祭囃子のような通常戦闘BGM「妖怪退治」の変奏といったこの曲は個人的に強く印象に残っており、祭囃子がたけなわを迎えたような喧噪ぶりに、映画「地獄の黙示録」のクライマックスを思い出すと言うのはさすがに自分でも盛りすぎだと思いました。

7でまたまた趣を変えて、今度は格闘ゲーム「バーチャファイター2」のアキラのBGMです。私は対戦格闘ゲームは苦手なのですが、バーチャファイター2は結構やった思い出があって、サントラも何故かこれだけ持っています。結構長い間筐体が置かれていたので、OPムービーの曲なんかは覚えてる方も多いかもしれません。アキラは主人公的なポジションのキャラなのですが、このゲームではかなり後半の敵として出てきて、私はCPU戦で勝てた記憶がありません。そういう意味で、私にとってこの曲は「大いなる力に立ち向かう」ときのBGMそのものでした。

8は趣を変えたというか、戦闘ばかり続くと緊張感がなくなるのでブレイクとしてRPGのフィールドマップの曲を入れてみました。「天地創造」は「ソウルブレイダー」、「ガイア幻想記」に続くクインテット三部作最後の作品で、このBGMは最初のフィールド地裏でかかります。主人公は最初、地球の裏側(=地裏)の世界に住んでいるのですが実は地球には表があって…というように、ここからより広い世界へ旅立っていくというゲームの展開になぞらえて選曲してみました。

9は再び戦闘です。より広い世界で出会ったより強大な敵との戦い、ということで、怪獣映画さながらの雰囲気をもったこの曲を選びました。モンスターハンターは実際に「大きな力に立ち向かう」ゲームなのですが、中でもこの曲は3から登場したジエン・モーランという鯨のような巨大なモンスターとの戦闘シーンでかかる曲です。戦闘の進行に応じて三つの曲が切り替わるのですが、最初は舟の上で戦って、ある程度相手が弱って「決戦ステージ」という局面に切り替わったところからこの曲が流れます。しかし、決戦ステージで撃龍槍という武器を使うとモンスターハンターのテーマ曲とも言える「英雄の証」に切り替わってしまうので、ゲームでこの曲のフルを聴いたことがある方、覚えてる方は少ないかもしれません。それでも、あらためて聴いてみればシリーズでもトップ5に入る名曲だと思っています。(次の機会があったらジンオウガのBGMを入れたいと思います)
なお、作曲者を連名にしてありますが、CDを買ったわけではなくiTunesでこの曲だけを抜き出して買ったのでちゃんとした資料がありません。正確なデータが分かる方がいらっしゃいましたら指摘していただけると嬉しいです。

10はワンダと巨像の代表曲です。世界不思議発見などのテレビでもよく使われているので、ゲームをやってないけどご存知という方もいらっしゃるかもしれません。強大な敵に最後の一撃を、ということで、爽快感のある曲で締めてみました。

で、最後の11は全く戦闘要素とかは関係なく(ゲーム中にはありますが)クーロンズゲートのエンディングテーマです。これはモンスターとか敵とか、そういう具体的な対象ではなくて、地球に流れる気の乱れ、という非常によく分からないものと戦わなければいけないゲームなんですが、一難去ってまた一難というか、「まだまだ大きな力による災厄がなくなったわけじゃないんだよ」みたいな後に引く感じのエンドにさせていただきました。

聖剣伝説以外はそんなに長くないので、11曲もある割にはサクッと聴けちゃうのではないかと思います。どうぞお楽しみください。

0 件のコメント:

コメントを投稿